うつ病の相談・治療
うつ病は、毎日に気分に落ち込み(抑うつ気分)、うつ病にかかる前には楽しかったようなことが楽しめなくなり(興味・関心の低下)、睡眠の問題、食欲の問題など生じて、悪化すると周囲の出来事が全て自分の責に感じる(自責感)や、死にたい気持ち(希死念慮)などの症状が続き、日常生活に影響が出てくる(会社・学校に行けない、家事ができないなど)病気です。
うつ病は珍しい病気ではなく、日本人の15人に1人が経験すると言われています。
うつ病の症状
① 1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分 ② ほとんど1日中、ほとんど毎日の、すべて、またはほとんどすべての活動における興味、喜びの著しい減退 ③ ほとんど毎日の、食欲の減退または増加や体重変化 ④ ほとんど毎日の不眠または睡眠過多 ⑤ ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止 ⑥ ほとんど毎日の易疲労性、または気力の減退 ⑦ ほとんど毎日の無価値観、または過剰あるいは不適切な罪責感 ⑧ ほとんど毎日の思考力や集中力の減退 ⑨ 死についての反復思考
が代表的な症状ですが、さまざまな体の症状(口渇、頭痛、腹痛、手足の震え、動悸、息切れ、生理不順など)も出てきます。
うつ病の行動パターン
活動量が減る(楽しいことをしても喜びや達成感が得られず、疲れやすい、何もできない自分を責めてしまう)
先延ばし(大事なことが決められず、ほかのことにハマってしまい、本当にやらなければいけないことができなくなる)
周囲にうまく助けを求められない
当院での治療について
当院では、初診から数回をかけて発症時の出来事や回復を妨げている要因などをお伺いしながら、それぞれの方にあった治療を提案いたします。
基本的には、認知行動療法に基づく現実的な助言が中心になりますが、このようなアプローチが苦手なかたに無理強いするつもりはございません。
より積極的な治療を希望される方は、心理スタッフによる認知行動療法プログラム(1回50分×12-16回×1-2週ごと)も実施可能ですので、お声がけください。当院では、医師・認知行動療法セラピスト、そしてうつ病の患者さん自身がチームを組んで治療を実施していただくことを目指しています。